離島医療は患者さんとの距離が近いことが魅力!

患者さんのニーズを聞き、しっかりと耳を傾けて親身になりたい。
そういった志をもって、医師や看護師といった医療従事者を目指した方は多いことでしょう。

しかし、特に都市部を中心とする病院や薬局などでは、対応しなければならない患者さんの数が多く、一人に対して割くことができる時間は自然と限られてきます。同時に、スピード感も求められることでしょう。

それはそれで魅力的な仕事の仕方ですが、もう少し、寄り添った医療がしたいと思うのであれば、離島やへき地をはじめとした地域医療に目を向けてみてもいいかもしれません。なぜなら、そこでは医療従事者と患者さんの距離がとても近いからです。

離島やへき地では、住民の人口自体が少ない上に、病院も限られています。家族まるごと、病院のお世話になっているというケースも少なくありません。

さらには、病院や診療所に勤務している職員も自ずと、同じ地域で暮らす住民の一人となります。住民自体が少ないので、ほとんどが顔見知り。通院以外のタイミングで顔を合わせることも多いでしょうし、もし会ったならば、暖かい言葉や心配してくれるような声をかけてくれる方が多いものです。

中には、こういった状況が苦手だという人もいるでしょう。患者さんとの距離が近い分、その境界線は曖昧となってしまうこともあるかもしれません。そう、あるときは職員として、時には本人やその家族が患者として来院するように。

しかし、医療従事者からしてみると距離が近い分、患者さんの普段の生活の状況を知ることができるというメリットもあります。
また、都市部で勤務するよりも圧倒的に通勤時間が短いことが多く、病院や診療所に在籍している医療従事者自体も少ないのでアットホームで風通しが良い、様々な情報共有がしやすいという利点も持ち合わせています。

なかなか一筋縄ではいかない離島やへき地の医療事情ですが、そういった環境を望んで扉をたたく人が少しでも増えて欲しいですね。

 

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