播磨灘にある家島諸島ってどんな島なの?
兵庫県姫路市の南西にある家島諸島は、40ほどの島々から構成されています。たくさんの島がありますが、そのほとんどが無人島であり、住民が定住しているのは家島、坊勢島、西島と男鹿島の4つだけです。
そのうち、家島と坊勢島に人口が集中してはいますが、ここでもやはり、人口減少や高齢化は避けられず大きな課題となっています。
●家島諸島へのアクセス
主な、アクセス方法は定期船です。姫路から人々の住む各島への重要な交通手段となっており、日常的な通勤通学や医療機関の受診、買い物などに使われています。また、それぞれの島の間も定期船が運行しており、比較的、便数も安定していると言えるでしょう。
そうはいっても、人口減少に伴って各区間の利用者も減少傾向にありますので、経営状態は厳しく、交通アクセスの維持も課題のひとつです。
●家島諸島の医療
最も人口の多い家島には、複数の診療所や歯科医院が存在しています。保健福祉を行う施設もありますので、乳幼児や妊婦さんへの健診もこちらで受けることができます。
同じく住民が多く住む坊勢島にも医療機関があるので、島内で診察を受けることができます。
ですが、島内では対応できないような疾患や怪我、入院が必要であるなど1次医療機関の枠をこえるようなものであれば、島外へ渡って受診する必要が出てきます。実際に、家島諸島に住む人々の3割程度は、定期的に島外へ通院しているという調査結果も出ています。
●家島諸島で開催されているイベント
家島諸島では、いくつかの面白そうなイベントが開催されています。
そのうちの一つが「家島町観光釣り大会」です。
家島諸島にある島々のうち、毎年ひとつの島を選んで会場とし、釣りを行うというものです。大会は6月に行われているようなので、運が良ければ、アイナメやカワハギ、クロダイなどを釣ることができます。同時に、船を使った海上からの島巡りも行われていますので、家島諸島を満喫したいという人にはいいかもしれませんね。
また、夏の暑い盛りには、「ひめじ家島オープンウォータースイミング」という催しも行われています。これは、小学校高学年から60歳以上の方まで、水泳に自信があるという方が島近くを遊泳するというものです。
播磨灘を泳ぐことになるので、しっかりと泳げることが条件となりますが、素晴らしい景色を見ながら泳ぐという経験は、貴重なものとなるのではないでしょうか。