鬼ヶ島とも言われる女木島ってどんなところ?
四国の香川県にある高松港から船で20分ほど。そのような場所にある離島が女木島です。別名、鬼ヶ島とも言われており、その謂れは古来の桃太郎伝説にさかのぼります。桃太郎伝説には様々な登場人物がいますが、その中でも鬼が住んでいた洞窟があったのが女木島なのだそう。
その洞窟は鬼ヶ島大洞窟と呼ばれ、女木港からはバスで向かうことができます。
出口まで400mほどで、迷路のように作られている洞窟内は今でも本当に鬼が潜んでいるような雰囲気を醸し出しており、島へ行ったなら一度は訪れてみたいポイントです。
さて、女木島で鬼に関係しているものを、もう一つご紹介しましょう。
それは、港に入る前にお目見えする女木港鬼ヶ島防波堤灯台です。
鬼ヶ島ということで、金棒を持った鬼がドンと座っているこの灯台は、平成10年から設置され、船の航海を見守ってくれています。ただし、鬼といっても恐れをなすような感じではなく、どちらかというと少し愛着がわくような表情をしているのが独特ですね。
海上保安庁では、さらなる強さを表す鬼に金棒と、明かりで安全な航海を支える灯台の役割をあわせて、各種試験や希望を抱いている人への応援イラストが提供されています。興味のある人は覗いてみてはいかがですか?
高松海上保安部
鬼の灯台が、受験など目標に向かって頑張っている、あなたを応援します。
http://www.kaiho.mlit.go.jp/06kanku/takamatsu/e_service/e_12toudai/e_12-1oni-irasuto.html
そんな女木島には、フェリー乗り場からほど近い場所に女木診療所があります。
週4回の診療で内科や外科を診てくれますが、やはり、より高度な治療が必要となるときには、本土へ搬送することになります。
そのときに活躍するのが、救急艇「せとのあかり」です。
香川県で初めて配備された「せとのあかり」は、女木島だけではなく付近の男木島や大島で発生した救急患者さんを搬送する役割を担っています。
船内には、酸素吸入器やAEDをはじめとした資機材が備えられており、親しみを覚えるネーミングは、小学生が公募でつけたもののようです。
鬼以外にもモアイ像や海水浴場など、見どころたくさんの女木島。ぜひ一度訪れてみたいですね。