新島と式根島から成る新島村の魅力と医療
伊豆諸島に浮かぶ新島と式根島は、大島と神津島の間に位置し、東京から150kmほど離れた場所にあります。これらの2つの島から成るのが新島村であり、人口は2,500人ほど。伊豆諸島の中でも面積が大きく、人口も多い大島や八丈島と比べると約1/3です。
●新島や式根島へのアクセスは?
新島へは、竹芝桟橋や下田港から船、または調布飛行場から飛行機で行くことができますが、式根島へは新島から連絡船で7分です。離島としてはアクセスが良いこともあり、大島や八丈島に続いて新島は、多くの観光客が訪れる場所となっています。
●新島や式根島の魅力とは?
白い砂浜と真っ青な海が広がる海岸線は人気が高く、毎年、たくさんの人々が訪れています。また、温泉もあるので、たくさんの自然に触れながら心や体を癒すことができます。
新島で採れるコーガ石は、世界的に見ても新島以外にはイタリアのリパリ島でしか採れない貴重なものであり、その採掘現場を見学することができます。
さらに、コーガ石からはオリーブ色の新島ガラスが作られており、毎年、秋には海外からアーティストを招いて、国際ガラスアートフェスティバルも行われるなど、世界的にも一目置かれている存在です。体験教室では、新島ガラスでコップを作ることができますので、その魅力を身近に感じることもできます。
●新島村の取り組み
観光客に人気の高い離島とはいえ、やはり新島や式根島も人口減少や高齢化の波には逆らえません。そのため、いくつかの取り組みを行っており、そのひとつが約4年前から始めた定住化対策です。
若者を増やして島全体の活気を取り戻すには、来てもらいやすい環境を作ることが大切です。人口減少に伴って空き家も増えつつありますので、それを活用するために、空き家バンクに登録してもらい、所有者と借りたい人をつなぐお手伝いをしています。
まだまだ登録数は少ないのですが、これからの活用に期待です。
●新島村の医療について
そんな新島村には、新島のほぼ中央に位置する本村診療所に加えて、北部に若郷診療所、そして式根島には式根島診療所があります。このうち、本村診療所は、通年で休みなく救急診療も行っており、島の人たちにとってなくてはならない存在です。
診療所専用のホームページ内では、各医療技術職の方が書いたコラムが掲載されていますので、島民ならずとも、より親近感を抱くことができるのではないでしょうか。