二次離島ってなんだろう?

みなさんが離島へ行こうとしたとき、どのような手段を考えますか?
フェリーは時間がかかりますが、最も主となる交通手段でしょう。
また、大きな離島であれば空港が整備されていることもあるので、飛行機で行くことが可能かもしれません。

 

このように本土から直接、行くことができる島は“一次離島”と呼ばれることがあります。それらは本土から近い、ある程度の住民が住んでいるなど、交通網だけではなく病院などを含めた生活環境が整っていることが多いようです。

 

対して、本土から直接行くことができない島、つまり近隣の島から渡るしかないところは“二次離島”と呼ばれています。

 

 

離島を多く有する長崎県の五島列島を例にとると、一番大きく、日本の灯台50選にも選ばれている大瀬崎灯台を有する福江島(ふくえじま)や、国の指定重要文化財である江上天主堂がある奈留島(なるしま)は、長崎から直接行くことができる一次離島です。

 

対して、周りにある椛島(かばしま)や黄島(おうしま)、赤島(あかしま)といった離島は本土から直接行くことができず、福江島との間にしか航路がない島が多数あるので、二次離島ということになります。

直接の手段はありませんが、これらの島をつなぐ海上タクシーもあり、観光のみならず、ビジネスや緊急用でも使われているようです。

 

しかしながら、交通費が非常に高いので、五島列島をつなぐ航路では運賃を低く抑えるために国や県の事業や補助を利用して、それらを使う住民の負担が大きくならないよう配慮がなされています。

 

 

これら二次離島の人口減少は、加速しています。特に、若者において顕著であり、高齢化も非常に進んでいます。
国境にも近く、放っておくことで無人化してしまう可能性は十分だと言えるでしょう。

 

小手先だけの取り組みだけではなく抜本的なアイディアがなければ、現状としては人口流出に歯止めをかけることは難しいのではないでしょうか。

 

 

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