日本で最も美しい村〜小値賀島の魅力と医療
長崎県には多くの離島がありますが、その中でも北側に位置しているのが小値賀(おぢか)島です。
人口は2600人ほどの小値賀島の周りには、いくつかの島々が浮かんでおり、その中には人が住んでいない無人島もあります。
実はこの小値賀島、日本で最も美しい村に選ばれたこともあるくらい、豊かな自然と美しい景色が見られる場所なんです。昔ながらの雰囲気が味わえることもあって、国内外を問わず観光客を魅了しています。
●小値賀島の魅力
小値賀島には、大きな観光施設やリゾート施設があるわけではありません。
しかし、新鮮な海産物や野菜は迎えてくれますし、プライベートビーチのような海水浴場もあります。小値賀島は小さな島ですが、それでも島の周りは30kmほどありますので、歩くにはちょっと大変。その代わり、レンタカーを借りて島内を巡ることもできます。
そして、ここには珍しい赤い砂が広がった赤浜海岸があります。火山によってできた、鉄分がたくさん含まれた赤土を使って焼き物体験もすることができます。
焼き物ができる地域はたくさんありますが、赤土でできるところは少ないのではないでしょうか。
小値賀島では古民家ステイという島の暮らしをそのまま体験できる宿泊滞在施設もあります。建てられてから100年以上、経過している古民家をリノベーションした施設は、一棟まるごと使うことができます。
古民家ステイは、いくつかあり、それぞれ趣が異なっているのが特徴です。
●小値賀島へのアクセス
小値賀島へ行くには、ちょっぴり時間がかかります。
長崎県の佐世保港と福岡の博多港からフェリーが出ていて、佐世保港からはフェリーで3時間、高速船で1時間半。伯方港からはフェリーで5時間ほどかかります。ちなみに、博多から出航しているフェリーは夜行便なので、早朝に到着します。
●小値賀島の医療
小値賀島とその周辺の島々は小値賀町に属していますが、その中でも大きい小値賀島には診療所があります。そのうち、内科については診療時間が比較的長く、専門的な診断や治療を要する診療科については診療日が決められています。
人口が2600人ほどに対して唯一の診療所であることや、小値賀島以外の島からの受診される方がいることなど、この診療所において医師が担う重責の大きさは計り知れません。
現在、自治体としても医師の確保に動いていますが、なかなか難しい部分もあるのが現状です。