患者さんの金銭的負担を減らすことができる宿泊割引とは?

本土から海を渡らなければ辿り着かない離島には、その土地ならではの魅力が数多く存在します。景色や食材、人とのつながりなど、一言では語り尽くせない素晴らしさがありますよね。

 

しかし、離島に住むということは、素晴らしい恩恵ばかりではありません。同時に、生活するにあたって様々な制約も受けることになります。

本土への交通事情は限られていますし、教育や医療についても十分整っているとは言い難いのが実情です。そのため、通学や通院のため、定期的に本土へ渡らなくてはならない方々もいらっしゃいます。

 

特に、医療については疾患や病状に応じて入院が必要なこともあります。連日通う場合であっても、交通事情は天候に左右されることが多いので、念のため病院の近くに宿をとるということもあるでしょう。

 

そのような方々の金銭的負担を少しでも和らげるために、活用していただきたいのが離島の方を対象とした宿泊割引です。

がんなどの重大な疾患を抱えている方や、小さなお子さんはひとりで海を渡り、本土での受診を受けることは困難です。誰かしら付き添いの方がいなくてはなりませんが、そうなると2人分の交通費と宿泊費が必要となってしまいます。通院は一度で済むとは限りませんので、その度に負担は大きくなりますよね。

 

そこで、沖縄県や鹿児島県といった離島を多く抱える地域では、一部の宿泊施設において離島在住の方々に向けた宿泊割引を行っています。

場合によっては、事前に自治体にて対象者であることを示す証明書を作成する必要がありますが、頻繁に通院される方にとっては、作成にかかる手間を差し引いても利用する価値がありそうです。

 

宿泊割引とあわせて、以前ご紹介した交通費に関わる割引を受けることで、もともと精神的ストレスの多い患者さんの負担が少しでも軽くなることを祈っております。

 

交通面での離島割引についてご紹介した記事はこちらからご覧ください。

離島住民の交通アクセスをより快適にする離島割引

https://remote-health.net/ritouwari.html

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