ぶんぶん編集長のきまぐれ紀行〜知床羅臼町2日目・3日目

羅臼町取材2日目は、ホテル栄屋から徒歩3分で到着する羅臼港から出港するホエールウォッチング船(エバーグリーン号)からのスタートとなりました。

知床ネイチャーズクルーズのエバーグリーン号、長谷川船長に解説を受けながら、羅臼町と国後島のちょうど真ん中あたり国境あたりまで船を進め、イルカやクジラ、シャチ等を見に行きました。

自然のものなので、見ることができればラッキーですし、見られないこともあります。今回の取材では、イルカとアホウドリを見ることができました。運よく、動物に遭遇できたときは、見逃さないよう船内のスピーカーで教えてくれます。

船には多くの観光客の方々が載っておられましたが、海外からの観光客の方が多いことに驚きましたし、その範囲は全世界から来られていると言うことです。

長谷川船長曰く、これだけ多種多様のイルカやクジラ、シャチ見ることができるのは、世界中探しても羅臼しかないと。そんなこともあり、長崎大学水産学部も毎年研究に訪れているそうです。長谷川船長には羅臼町の自然や町の情報について、いろいろとお話をしていただきました。もともと漁師で、船団の親方だったそうです。

羅臼に行かれる方は、話し上手で親分肌の長谷川船長にぜひ会ってみてください。

 

このクルーズは夏季シーズンのみの運航で、今年は10月中旬にて終了していますが、すでに来年の予約を受け付けているそうです。

知床ネイチャークルーズのサイトでは、月ごとにどのような動物を見ることができるのか確認できる動物発見カレンダーもありますので、訪れる際の参考にしてみてください。

知床ネイチャークルーズ

http://www.e-shiretoko.com

動物発見カレンダー

http://www.e-shiretoko.com/calendar.html

ホエールウォッチングが終わった後、土産物の購入と昼食のために道の駅「知床・らうす」に移動しました。こちらの道の駅には、新鮮な海産物や羅臼の特産品でもある昆布の様々な商品が所狭しと並んでいます。色々と試食をさせていただき、楽しい時間でした。

手付かずの豊かな自然に育まれた海産物は、一年を通して私たちを楽しませてくれるとのことなので、どのシーズンに訪れても楽しみが待っています。

買い物が終わった後は二階の食堂、羅臼の海味 知床食堂に移動し、ランチを楽しみました。珍しい鮭として知られている“ときしらず”の定食をいただきました。お昼からお酒を飲みたくなる位のうまさでした。

道の駅 知床・らうす

http://www.hokkaido-michinoeki.jp/michinoeki/2217/

ランチ後は羅臼町の海岸線をドライブしました。その途中であったのが相泊温泉です。道路の果てにあるこの温泉は簡易型で、地元漁師向けに作られた公衆浴場だそうです。このような簡易型の温泉も、なかなか味のあるものだなと思いました。

相泊温泉

http://aidomarionsen.blog43.fc2.com

 

その後、ルサフィールドハウスに行きました。ルサフィールドハウスは知床世界遺産自然群の羅臼町側に位置し、シーカヤックや登山者にルールやマナーや安全についてレクチャーする目的で作られた施設です。

熊が出た場所なども共有されており、知床の自然の中で楽しむにはこのような場所できちんと情報を確認していただくことが大事だということがわかりました。

その他、館内では知床で見られる海鳥や哺乳類、アイヌ文化についても知ることができ、羅臼を訪れた際には、必ず立ち寄りたいスポットの一つです。

ルサフィールドハウス

http://shiretoko-whc.jp/rfh/

その後、羅臼高校に立ち寄って、たまたまその日に開催されている全学年対象の進路ガイダンスを見学させていただきました。進学する人、就職する人の両方から様々な学校や企業が集まりブースを出して学生さんたちに説明の機会を設けていました。

その後、羅臼町からウトロへ抜ける山越の国道を目指しました。まず、最初に立ち寄ったのが羅臼ビジターセンターです。こちらでは国立知床公園の情報を知っていただくための施設となっており、この豊かな自然資源を深く理解し、楽しんでもらうための情報が提供されています。

知床にいる動物の剥製や知床半島の模型があるなど、見ていても飽きないですし、国定公園を楽しむためのコツや注意点も表示されています。特に、ヒグマとの遭遇確率が高いこの地域ならではの情報発信が印象的でした。

羅臼ビジターセンター

http://rausu-vc.jp/midokoro.php

そして、熊の湯温泉と羅臼温泉野営場に立ち寄ってから、羅臼岳を目指しました。羅臼町と斜里町の境にあたる頂上部分では、パーキングもあり、その絶景にしばし時を忘れる位です。多くの方がパーキングに車を置き、その景色を楽しむべく写真を撮っておられるのが印象的でした。

羅臼町から27キロの距離を経て、ウトロに到着しました。ウトロでも、道の駅「うとろ・シリエトク」にて買い物を楽しみました。こちらでも海産物や地元の食材を用いた加工品などが販売されていますし、レストランも併設しているので、その場で海の幸を堪能することもできます。

ウトロの道の駅には何ヶ月もその駐車場で野宿をしている人たちがいて社会問題になっているそうです。道の駅の裏には海もあって結構魚も釣れるようで、トイレもあり、売店もあり、水などの生活必需品も手に入ることから夏の期間はここで暮らす人がいるとのこと。気持ちはわからないでもないですが、人の迷惑になるようなことをする輩は厳しく取り締まって欲しいものです。

道の駅 うとろ・シリエトク

http://www.hokkaido-michinoeki.jp/michinoeki/2884/

道の駅の後、世界遺産センター、ウトロのホテルや診療所を見て再び羅臼町へ戻りました。ウトロではホテルも大規模で多くの人を収容できる施設がありますが、羅臼町にはありません。

その理由を投稿していた副町長に伺ったところ、羅臼町は世界遺産に登録されており、高い建物やそのような宿泊施設を作ることができない基準となっているそうです。よって、観光に来た方々は羅臼町には来るものの、宿泊はウトロになってしまうということです。

羅臼町への帰り道にはキタキツネにも遭遇しました。どうやら観光客たちに餌付けをされていて、餌をもらえると思って近づいてきたようです。今回はキタキツネだけでしたが、時々ヒグマも出てくるようです。ホテルに戻り、2日目は終了となりました。

<知床紀行3日目>

3日目の朝は知床羅臼昆布フェスタに参加させていただきました。ちょうど道の駅の裏側の道を封鎖し、様々な屋台が並び、学園祭のような雰囲気で始まりました。

買い物するには金券が必要であり、お祭り本部で金券を購入することになります。

本部テントがあるお祭り会場では、昆布についての詳しい解説と実演があります。特に昆布の収穫を体験できるコーナーでは多くの子供たちがチャレンジして楽しんでいました。昆布についての詳しい解説と実演があります。特に昆布の収穫を体験できるコーナーでは多くの保育園の子どもたちがチャレンジして楽しんでいました。

コンブ漁している方々もどれくらい持ち上げられるかを競っていたりとか、なかなかの盛り上がりを見せておりました。

屋台も羅臼でしかない食品やお料理も販売されており、なかなか楽しめました。私的には昆布の入ったカレーと昆布の相談はおいしかったですし、自分の中でヒットしました。鈴木副町長と太田課長とNHKの記者の方々等と一緒に食事をし、会話を楽しみました。このようなほのぼのとしたお祭りに町民だけでなくみんなが参加できるのも羅臼の魅力だと思いました。

その後、空港へ送って頂き、今回の旅は終了となりました。

<まとめ>

今回、ひょんなことから伺うことになった知床取材でしたが、日本にこんな自然と共生する素敵な場所があるのだなと改めて発見した次第です。世界各国からここを目指してやってくるというのも良く分かりました。冬はたぶん厳しい環境なのだと思いますが、可能であればぜひ一度伺って、流氷なども見てみたいなと思う次第です。

今回の取材においては羅臼町の鈴木副町長と太田課長のお二方には大変お世話になりました。改めて、この場をお借りして厚く御礼申し上げたいと思います。

羅臼町ホームページ
http://www.rausu-town.jp/

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