離島は、海に囲まれているからこその食や文化など、本土にはない素晴らしさに溢れているところです。
一方で、四方を海に囲まれているからこそ、不便も感じることもありますよね。医療をはじめ、教育や交通アクセス、人口の現象なども代表的な懸念事項としてあげることができます。
住民にとって、生活が島内で完結すればそれに越したことはありませんが、やはり島外に出なくては解決できないことも少なくありません。
そんなとき、本土への交通手段の確保はとても大切な問題です。大半は船が主流となるかとは思いますが、運賃も毎回となるとやはり出費がかさんでしまいます。もし、交通費を少しでも負担してくれるような制度があったら、嬉しいですよね。特に、元気な生活を送る上で必要不可欠な、医療機関の受診となると話はことさらです。
今回は、そういった思いを汲み取ってくれるような制度をご紹介しようと思います。
●八丈島の場合
東京都に属する八丈島では、難病を抱える方のほか、島外で治療をしなくてはならないような事情を抱える方に対して、交通費の助成が行われています。
東京都とはいえ、船だと10時間以上、飛行機でも1時間かかる地域です。気軽にちょっと行ってきます、という感じではないですよね。
この制度、1年度につき14,900円が支給され、中学生以下の方に対しては付添1人分の交通費も考慮に入れてくれます。(一部、例外あり)
●宇和島市の場合
愛媛県宇和島市では、日振島や竹ケ島といった離島地区の在住者に対して、島外の歯医者へ通院する際の運賃助成を行っています。みなさんも経験があるかと思いますが、歯科治療は一度で済むことはあまりありませんよね。やはり、何度か通院する必要が生じてしまうものですが、この制度であれば1年度につき5回まで、運賃の1/2を助成してくれます。
●五島市の場合
長崎県五島市では、助成というよりも、運賃の割引制度があります。
難病や75歳以上の高齢の方のほか、本土の五島中央病院などで治療を受ける方を対象に、運賃が半額になるというものです。
ただし、紹介状等が必要となる場合があるので、注意が必要です。
紹介した地域以外にも、独自の制度作りに取り組んでいるところはたくさんあります。知らなかったではもったいないものもありますので、もしものために、一度調べてみるのもいいかもしれませんね。
利用する際には、各種条件や必要書類についての確認もお忘れなく。
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