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あの小説で有名な神島の魅力と医療とは?

みなさんは、三重県にある神島をご存知でしょうか?
鳥羽港から北東14kmほど進むと見えてくる神島は、あることをきっかけとして非常に有名な島となりました。 それは、三島由紀夫の小説「潮騒」です。

いくつかの困難を乗り越えながら、最後には結ばれる男女が描かれている小説なのですが、この舞台となったのが神島なのです。実際に、三島由紀夫自身が島に滞在して書かれた小説で、映画化された際にはロケ地ともなっている場所です。

神島という名前には「神が支配する島」という意味合いが込められており、日本古来の神宝が多いことも特徴です。

●神島ってどんなところ?

周囲が4km弱という大きな島ではないのですが、人口は400人程度、観光客は1年間で18,000人ほど訪れており、観光業が盛んです。また、周りが海に囲まれているため、他の離島と同様に漁業を生業としている方もたくさんいらっしゃいます。

そして、神島にはゲーター祭という、ほかの地域では見ることができないお祭りが開催されるんですよ。

ゲーター祭(元旦夜明け)
グミの枝を束ねて2m程の輪にしたアワを島中の男達が竹で刺し、持ち上げて落とします。
諸悪を払う祭りとも、豊饒を祈る祭りともいわれており、三重県の無形民俗文化財に指定されています。

出典:鳥羽市/神島
https://www.city.toba.mie.jp/kikaku/ritoushinkou/kamishima/html/kamishima.html

ゲーター祭は、県の無形民族文化財にも指定されています。

 

● 神島へのアクセス

神島へ行くには、定期船に乗る必要があります。
大きく分けて2つのルートがあり、ひとつは三重県鳥羽市から市営定期船を使う方法、そしてもうひとつは愛知県伊良湖から神島観光汽船で渡る方法です。前者は約30分、そして後者は15分程度で神島へ渡ることができます。

 

● 神島の医療

神島には、鳥羽市立神島診療所があります。内科外科のほか、小児科を標榜しており、1人の医師が週に4日、診療にあたられています。
島の高齢化は進んでおり、その割合は5割に迫る勢いです。そのため、多くの方々が、体の不調とともに認知症などの症状も出始める年齢に差し掛かっています。多様な疾患への対応が望まれる地域において、これからもより一層、診療所の役割が増していくのではないでしょうか。

 

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