へき地医療

地方でも通院しやすい環境作りに欠かせないバスの存在

近年、JR北海道を中心に、乗客数の少ない路線を対象とした廃線が取り沙汰されています。ニュースなどで話題にのぼっていたので、目にされた方もいるかもしれませんね。

実際に、2016年には留萌、増毛間を結ぶ路線の廃線が決まるなど、現在、話し合いのテーブルには多くの路線が上がっているそうです。

 

これは、北海道だけに限ったことではありません。

全国的にみられる傾向であり、電車の代替としてバスの運行が検討され、運行が始まっているところもあります。

 

特に、へき地と呼ばれる地域はその傾向が顕著です。

なぜなら、若い世代が都市部へ流出し、人口減少が急速に進んでいるためです。その土地に愛着があって住み続けている高齢の世帯は、次第に視力や判断力の低下を感じて、所有していた車を手放すこともあるでしょう。

そんな時、買い物や通院するための交通手段がなければ、日常生活に支障をきたしてしまいます。

へき地を中心とした地方において、交通網の確保は非常に重要な課題です。

この問題を解消するためには、各自治体が展開するサービスが必要不可欠だと言えます。

 

例えば、北海道の東側に位置する足寄町では、町民が自由に無料で使うことができる町民バスが運行しています。毎日、全ての路線が運行するというわけにはいきませんが、定期的にバスが走っていることで、買い物や通院の足として安心して利用することができます。

 

同じく南西にある伊達市でも、通院時にバスを利用する場合の料金を無料としています。さらには、バス停が遠い方については、最寄りのバス停までの送迎も行っているそうです。

 

また、これは自治体ではなく病院の取り組みになりますが、離島も多く抱えている長崎県内のある病院では、路線バスで病院へ来られた方に対して運賃の一部助成をしているそうです。

 

へき地の足として欠かせないバス。全ての地域を網羅することは困難ですが、自治体と民間、そして病院がお互いをカバーし合いながら、どこに住んでいたとしても通院しやすい環境を作っていけたらいいですね。

 

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