へき地医療

医療従事者への奨学金制度〜鳥取編〜

現在、医療に関わる仕事および職種は多様化しています。病院において実務は職種ごとに細分化され、それぞれの得意分野を生かした仕事がなされています。

 

住民の少ない離島やへき地で、すべての医療従事者を揃えることは難しいことですが、町や市、そして都道府県レベルとなるとそうもいきません。やはり、幅広い疾患に対応するために、多様な人材の雇用は必須です。

今回は、コ・メディカルと呼ばれる医療従事者が、地域に根付くために行われている奨学金制度についてご紹介しようと思います。

 

これを読んでいらっしゃる方の中で、鳥取県に足を運んだことがあるという方はどのくらいいるのでしょうか。

中国地方にある鳥取県は、人口58万人ほどの東西に長い県です。有名な鳥取砂丘は北側に位置し、南側には大山とはじめとした山々が連なっています。

 

現在の人口は58万人ほどと紹介しましたが、1990年ごろを境に減少の一途を辿っています。人口が減るということは税収も減り、街に対するサービスの質が低下しますし、活気も薄れて若い人々の流出を招いてしまいます。

当然、医師をはじめとした医療に携わる優秀な人材も失ってしまいますよね。

そのような事態を少しでも食い止めようと、鳥取県では、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士になるために学んでいる人を対象とした奨学金制度がつくられています。対象となるのはもちろん、卒業後に鳥取県内で働きたいという意思をもつ人たちです。

 

これらの職種の方々は、身体的、精神的または言語機能などに障害を抱える人に対して、その動作能力や機能向上のために物理的手段を加えたり、作業や訓練を行う手助けをしてくれます。

 

奨学金は、一定期間、県内で働くことによって奨学金が免除となりますので、地元で働きたい、鳥取が好きで貢献したいという気持ちを持った人にとっては、是非とも活用してもらいたい制度です。

興味のある方は、こちらを参照してくださいね。

 

鳥取県 理学療法士・作業療法士・言語聴覚士修学資金

http://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?menuid=47653

 

他地域や学校等でも独自の奨学金制度を設けているところもあるので、これらの職種を目指し、地域に貢献したいという場合は予め調べてみてくださいね。

 

関連記事

  1. 離島・へき地医療の先生がなぜ凄いか?
  2. 離島や山間部、消防車だって小回りがきく軽が重宝されています!
  3. 離島で働くナースを支える制度を探してみました
  4. 離島での出産を支える制度とは?
  5. もし、近所にクリニックも病院もなかったなら?
  6. 羅臼町鈴木副町長インタビュー(知床らうす国民健康保険診療所 常勤…
  7. 県全体で離島の医師不足を補おうとする長崎の取り組み
  8. 狭い道でも通り抜ける「軽の救急車」が広がってきています!

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください(スパム対策)

記事ランキング

最近チェックした記事

    お知らせ

    「当ネットワークのサポートをしてみたい!」という方は以下をご覧下さいませ

    ぶんぶん編集長のきまぐれ紀行を執筆しております
    よろしければ御覧下さい

    サイト情報をキャッチ

    Push7でプッシュ通知を受け取る:


    FeedlyでRSS購読をする:

    SNS
     

    >> プッシュ通知やRSSについてはこちらをご覧下さい

    ピックアップ記事

    離島医療

    へき地医療

    QRコード

    このQRコードで当サイトTOPページが見れます
    PAGE TOP