へき地医療

狭い道でも通り抜ける「軽の救急車」が広がってきています!

何かあったときに119番通報すると駆けつけてくれる救急車。わたしたちの心強い味方です。

まじまじと見る機会はあまりありませんが、救急車は意外と大きい車両ですよね。道路を駆け抜けているシーンしか、見る機会はないのですが…。

 

道路が整備されてある程度の広さを持っている道であれば、救急車の大きさは気にならないかもしれません。しかし、日本国内どこでも、そういった場所ばかりではないですよね。特に、山間部や離島には、狭い道路や整備されていない道路がたくさん存在しています。

 

道幅の狭い地域で救急要請があった場合、これまでは長い道のりを人の力で運ぶ必要などがありました。これでは時間もかかりますし、困難な場面も想定されます。

 

このような事態を懸念した姫路市では、道路が狭隘な離島における救急自動車の要件緩和を求めました。なぜなら、救急車はその要件として、隊員が3人、傷病者が2人以上収容できるなど、大きさや収容人数に条件があったからです。

姫路市の要請を受けて、総務省消防庁は2011年に救急業務実施基準の改正を行いました。具体的な改正内容は、「地理的条件等から通常の救急業務を行うことが困難な地域においては、救急業務実施基準によらない救急業務も認められる。このことを明確にするため、同基準を改正する。」としたのです。

 

これにより、国内で初めて「軽」の救急車が誕生しました。もちろん、コンパクトながらも車内で処置ができるような設備も備わっているので、山間部や離島であっても他の地域と同じような医療を受けられるようになります。

 

姫路市で始まった軽救急車の導入はその後、広島や高知県など西日本を中心に広がりをみせています。新しく導入するにはコストや技術なども必要となってきますが、その後の維持費は通常の救急車よりも少なく、何と言っても狭い場所でも入っていけるのが一番の強みです。

 

必要とするすべての地域にとはいかないかもしれませんが、導入することで少しでも医療の恩恵にあずかることができる人が増えてくれることを願っています。

 

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