移動手段

離島・へき地医療を支えるヘリコプター

日本国内には本当に多くの自治体や地域が存在し、それぞれ独自のコミュニティを広げています。どれもが魅力的で、素晴らしい面を持ち合わせているのですが、人が集中している地域は大都市圏ばかりであり、当然のことながらそこには数々の機能も集中します。

そして、都市部に人やモノが集まる一方で地方との隔たりはどんどんと広がり、そこには多くの差異が生じることになります。

それは医療についても同じです。

何もしなくとも都市部には医師や病院が集まっていく反面、過疎化した地域や離島では慢性的な医師不足に頭を抱えています。場合によっては、病院すら存在しないということだってあるでしょう。

緊急の場合は特にそうですが、初期治療がその後の状態を左右することは多々あります。それがわかっていたとしても、救急車すら呼べない、近くにかけこむ病院がないといったとき、一体どうしたらよいのでしょうか?

そのような現実を抱える離島やへき地では、確かに近くに医療機関が存在しないことが多いのですが、少しスケールを大きくしてみると海や山を越えた向こう側には、適切な処置を受けることができる病院が存在しています。しかしながら、そこまでたどり着く手段は非常に限られています。

1日がかりということもありますし、船という交通手段しかない場合は1日数便、もしくは明日にならなければ運航しないということだって珍しくはないのです。

厚生労働省もそのような事態を鑑みて、離島やへき地での医療体制について取り組みを行っています。

その中でも近年、力を入れているのがヘリコプターによる医師の巡回診療です。医師や看護師といった医療従事者が、ヘリコプターを使って現場に向かうことで、より迅速で適切な処置を施すことができるようになります。

これまで、ヘリコプターを使った医師の巡回診療は離島中心でしたが、今後はへき地にも拡大することができるよう、今年度は昨年よりも大幅に予算が増額されました。

ですが、国が用意した予算だけで全てが賄うことはできません。自治体にも大きな負担がかかりますし、体制を整えた後の維持や医師の確保など、残される課題も少なくありません。

それらを考慮したとしても、都市部とへき地を結びつける取り組みの推進は、医師の偏在化に長らく悩まされた地域の打開策としてさらなる期待が高まっていくのではないでしょうか。

<参考>
平成28年度厚生労働省予算案の主要事項
第1 安心で質の高い医療・介護サービスの提供(該当ページ 34)
http://www.mhlw.go.jp/wp/yosan/yosan/16syokanyosan/dl/shuyou-03-01.pdf

救急ヘリ病院ネットワーク
ドクターヘリってなに?
http://www.hemnet.jp/whats/

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