へき地医療

日本最北の離島の医療はどうなっているのだろう?

北海道より北に位置する利尻島と礼文島は、日本最北の離島です。
長くて寒い冬とは対照的に、短い夏にはたくさんの植物が咲き誇り、多くの観光客を引き寄せる魅力があります。

そんな利尻島と礼文島は、どのような島なのでしょうか?

●どんな島なの?交通手段は?

南北に細長い礼文島と丸みを帯びたような利尻島は、どちらも日本海側に位置しています。
道内から利尻島にある空港までをつなぐ空の便もありますが、やはり主となるのは北海道の稚内からの船の便、フェリーが一般的です。所要時間は1時間半強から2時間弱となっています。

北海道の夏は短く、それに輪をかけて短いのがこの島々です。暖かくなった頃から順々に見られる植物の中には、高山植物も多く、訪れた観光客の目を楽しませてくれます。

利尻島には、標高1,700mを超える利尻山が中心に腰を据えています。その美しい形から利尻富士とも呼ばれ、登山を楽しむこともできます。

また、礼文島には何と言っても、日本最北端にあるスコトン岬があります。実は、ここには期間限定で営業している宿もあり、きびしい自然が見せるつかの間の夏を楽しむことができます。

近郊ではウニをはじめとした海産物が豊富にとれるので、訪れるならこちらを堪能できることも楽しみのひとつですね。

●どんな医療機関が存在しているの?

利尻島と礼文島に診療所はいくつかありますが、一番大きな病院といえば利尻島国保中央病院です。昭和60年に開設されたこの病院は、内科や外科の他に眼科と産婦人科も出張医により月1、2回程度、診察が行われています。

内視鏡をはじめとした各種検査や検診などにも対応しているので、まさに島民にとってはなくてはならない存在だと言えます。

臨床研修医も積極的に受け入れており、全道各地から離島における地域医療を学ぶために若き医師たちが訪れる場所でもあります。

とはいえ、島内の医療だけでは限界がくるときもあります。

そういったときには、ヘリコプターを使って患者さんを搬送することもあり、場合によっては札幌まで2時間以上をかけて運ぶこともあります。一刻の猶予も許されない状況であれば、搬送に要する時間が、命にかかわることも少なくありません。しかし、離島の医療体制では解決できない、難しい側面もあるというジレンマも抱えています。

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