現在の日本では、都市部に人口が集中し、地方は過疎化がより一層進んでいます。人口の偏りは多くの弊害をもたらし、都市部は便利になる一方で、住みにくさを感じる人も少なくありません。
特に、子育てをしている世代や高齢世代はその傾向が強く、もっとゆとりのある生活が望める地域への移住を考えている人も多いことでしょう。
今まで育ってきた地域へ、再び移住をするUターンに加えて、ふるさととは異なる地域へ移住するIターン、そして自分の親が住む地域に子供とともに移り住む孫ターンも増えていきているようです。
確かに、都市部での子育ては、子供が小さい頃にはより難しい側面もあります。家賃も生活費もかかる都市の生活はコストが高く、共働きの家庭では子供の預け先にも苦慮します。
加えて、自由に思いっきり遊べる環境は少なく、いつもビルやアスファルトに囲まれた環境で過ごさなくてはなりません。
一方、地方へ移住することで、物価の低下や子供を育てやすい環境を手に入れやすくなることでしょう。また、祖父母が住んでいる地域であれば、何かと手助けをしてくれるかもしれません。
しかし、ここで大きな問題が起こります。
都市部では幅広い業種での多様な求人がありますが、地方になるとそうとは限りません。収入も以前より少なくなるかもしれませんし、そもそも望むような仕事は見つからないこともあるかと思います。
このような問題を解消するために、全国ではいろいろな取り組みがなされています。
例えば、島根県の隠岐の島長では、約6年前から“隠岐の島ものづくり学校”がオープンしました。UターンやIターンなどで移住してきた人を中心に、ビジネスを生み出す場所として活用されています。
また、長崎県にある小値賀町では、移住を考えている人に向けた相談窓口を開設したり、農林水産省工業に就く人に対して50万円の新規就業準備金の支援も行なっています。
今までと違った環境に飛び込むことは勇気がいるものですが、こういった生活面での支援があれば、移住を迷っている人も選びやすくなるのではないでしょうか。さらに、ユニークな取り組みがあれば、またご紹介したいと思います。
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