へき地医療

紀伊半島の医療を守るには欠かせないドクターヘリの存在

みなさんは、みかんやオレンジ、梅などをはじめとした果実や海産物に恵まれている和歌山県を訪れたことがあるでしょうか?
 
特産物だけではなく見所も満載で、教科書に必ずといっていいほど載っている高野山や美しいビーチや温泉のある白浜、そして、子供に大人気の南紀白浜アドベンチャーワールドなどがあります。
 
世界遺産として知られている熊野古道も、和歌山を代表する場所ですね。
 
このように、とても魅力的な和歌山県ですが、県内のGDPは全国40位前後とあまり高くありません。もちろん、これは一つの指標なので一概には言えませんが、近年における人口の流出や高齢化、そして、他県よりも交通の便において不利と言われている点なども影響しているのではないでしょうか。
 
紀伊半島は豊かな自然をもたらす一方で、交通事情を考えると良い側面ばかりではないのかもしれません。

現に、人口が集中している地域とそうでない地域の差は大きく、山間部が多いことが医療にも大きな影をもたらしています。

もちろん、病院のほかに診療所もあるのですが、その一方で無医地区も15地区、それに準ずるものを合わせると25地区にものぼります。
 
このような地域ですから、急な病気や大きな怪我が起こった際には一大事です。診療所で対処できないような場合は大きな病院へ運ぶ必要があり、ドクターヘリは県民の医療を支える不可欠な存在となっています。
 
和歌山県のドクターヘリは、和歌山県立医科大学が基地病院となっており、和歌山県だけではなく、病院から100キロ以内にある近隣の県にも出動可能です。加えて、三重県のドクターヘリも和歌山県の一部をカバーしています。
 
県内のドクターヘリの出動回数は、およそ年間400件ほど。その存在は、多くの命を救ってくれています。
 
離島だけではなく、山間部やへき地にも望まれているドクターヘリ。

その整備や維持には多くのお金や協力が欠かせませんが、やはり必要とされる地域に届いて欲しいですね。
 

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