日本でいちばん長寿大国なのは沖縄県。一昔前はこう言われていましたが、生活スタイルや食の変化を受けて、今ではその座を明け渡しています。
この状況に危機感を募らせているのは、沖縄本島だけではなく離島も同じ。以前、当サイトで取材させていただいた竹富島でも島民の方々の健康を維持するために様々な取り組みをされていました。
そんな中、今回ご紹介するのは久米島です。沖縄本島から100キロほど離れているこの島には豊かな自然が溢れていますが、ここで一大プロジェクトが動き出しているようです。
久米島とは?
沖縄本島の西側に位置する久米島は、年間平均気温22.7℃と温暖な気候にめぐまれています。まわりには珊瑚礁が見られ、非常に美しいビーチが広がっています。
島の人口は約8,000人ほどですが、ダイビングや島の食を求めて多くの観光客が訪れる人気スポットとなっています。
島へのアクセスは?
久米島へは飛行機やフェリーで行くことができますが、いずれも沖縄本島を経由する必要があります。
そして、島内はバスのほか、タクシーやレンタカーを使って移動が可能です。
久米島デジタルプロジェクトとは?
糖尿病やメタボリックシンドロームなど、生活スタイルに直結する疾患が多くなってきた久米島では、島民から得られた食や運動などのデータを体系化し、AIなどを用いてデータ解析を行っていくというプロジェクトがスタート。どのような因子が、生活習慣病などを引き起こすのか導き出していくことも課題として掲げています。
なお、このプロジェクトの対象者は大人だけではありません。実は、子供達も幼少期から過ごしてきた生活スタイルによって、肥満になっていることも少なくありません。
子供から大人まで、生活習慣病に与える影響を突き止め、それをもとに予防を行っていくというこのプロジェクトは、自治体や琉球大学、久米島病院や製薬会社が連携して進められています。
このプロジェクトから得られた大きな成果は、きっと久米島だけではなく、広く世界にも影響を及ぼすものになるのではないでしょうか。
久米島健康プロジェクト
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