滋賀県にある日本最大のものといえば、琵琶湖が有名ですよね。
琵琶湖には島がいくつか浮かんでいるのですが、実は、人が住んでいるということは意外に知られていません。
琵琶湖内で島民が生活をしている沖島は、人口が300人を超える島です。琵琶湖は淡水湖として知られていますが、この淡水湖の島に人が住んでいるのは沖島だけであり、非常に珍しい島になります。
それゆえに、これまで離島として離島振興法の指定を受けていませんでしたが、平成25年を境に、指定の対象となりました。離島振興法に指定されることにより、補助金は増え、生活面を含めた様々な部分でサポートを受けられるようになります。高齢化も進む沖島にとっては、まさに変化を生むことができると期待されています。
そんな沖島とは、一体どのような島なのでしょうか。
●沖島について
沖島は琵琶湖に浮かぶ島です。琵琶湖のちょうど中間くらいに存在し、人口は300人を超え、島内には小学校や郵便局、公民館などがあります。
漁業を生業としている人が多く、なんと家には、かなりの確率で船があるそうです。すごいですよね。ちなみに車はないので信号がなく、代わりに島民は三輪車で移動しています。
古くは無人島だった沖島ですが、1150年頃から人が住み始めたとされています。
●沖島へ行くには
本土とつながっていないため、移動手段は船です。船は、島外へ通勤通学する人々の足にもなっています。湖岸の堀切港からは、1〜2時間ごとに「おきしま通船」が出航されており、10分ほどで到着しますが、日曜日だけ朝早い便は運行していません。
●医療
沖島には、沖島診療所がありますが、週に1回、出張診療があるだけです。
診療時間が限られていますので、何かあれば島外へ。救急時には、消防艇が活躍します。
沖島では、湖底光ケーブルによる遠隔診療システムも使われていますが、さらなる充実や各種検診、緊急時の対応などもこれから検討していく必要があります。
車もなく、豊かな自然が残る沖島は、独特の時間が流れているような不思議な感覚にさせてくれる島です。このような素晴らしい部分を残しつつ、介護や医療を含めたソフト面を充実させるような取り組みが進んでくれることを願っています。
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