離島歯科医療

やまねこ歯科医院取材パート2(歯科衛生士の立場から)

前回は対馬にある“やまねこ歯科”の院長でもあり、歯科医師の松尾先生にお話を聞かせていただきましたが、今回は、その予防医療を支えていらっしゃる歯科衛生士の吉田真由美さんにもインタビューしました。

吉田さんは、開業当初からこちらで歯科衛生士として活躍されていますが、平日は対馬、週末は福岡という生活を5年ほど続けられていらっしゃいます。

吉田さんがなぜ、対馬で歯科衛生士として働くようになったのか、予防歯科への思いなどを教えていただきました。

 吉田真由美さんです

なぜ、対馬で歯科衛生士として働こうと思われたのでしょうか。

私の場合は、対馬で働くということが目的ではありませんでした。

先生の目指す予防歯科と私がやりたい予防歯科が一致し、それがたまたま対馬だったということが、こちらで働くようになったきっかけです。

 

オーラルケアやプラークコントロールを全く知らない島民の方に、一から教育していくことは大変だったのではないでしょうか。

私も対馬に来る前は、臨床経験が11年ほどありましたが、こちらでは一からシステムを作り上げなければなりませんでしたし、クリニックの方針自体が大まかにしか決まっておらず、それをルーティンできるような形に持っていくことが大変でしたね。

島民の方にどう伝えていけばいいのか、最初の数年は手探り状態でした。

基本的には、自己管理ができるようになって欲しいですし、そのために自分の歯に興味を持ってもらいたいという思いがありましたので、それをどう患者さんに伝え、教育していくのかという部分で模索していました。

 

予防歯科は、子供や親御さんは割と取り組みやすいと思うのですが、今までの習慣を変えたくない方や高齢の方に理解していただくことは難しいと感じているのですが、いかがでしょうか。

確かに、今までの習慣を変えたくない、という考えの方もいらっしゃいますね。

また、対馬は車社会なので、お子さんの場合は一人で来られるような年齢であっても送り迎えが必要です。バスもそれほど走っていないですし、歩いていくには距離が遠いですね。家族の協力が必要なのですが、お仕事をされていたりすると、時間が取れないので早く治療をしてほしいと家族の協力が得られず難しいことがありますね。

対馬ならではといった楽しみはありますか?

海産物は美味しいですね。また、お店の人が覚えてくれるので、身近なコミュニケーションは取りやすいと思います。

私も平日、こちらに来て5年目なので最初の頃と比べると、地元の方に名前で読んでいただいたり、野菜や魚などの差し入れをいただいたり、医院外を出歩けば顔見知りの方が増えたので、大分、私自身を認識してもらっているのかなと感じます。

やはり、当初よりも受け入れてもらえるような感覚がありますので、診療もやりやすくはなりましたね。

島民の方々は親切ではあるのですが、他人のことは他人のこと、という節があります。でも、身内や知り合いの方だと患者さん同士でも近所で乗り合いをするなど頼りあっていて、そういう部分は福岡にはないことだと感じています。

私たちが目指しているシステムは、福岡などの都市圏に比べると対馬は規模が小さいので定着しやすく、スタートさせるには良い場所だったのかなと思っています。

 

最後に、これから取り組んでいきたいことがあれば教えてください。

このシステムをある程度、構築することができたら色々な地域で出来たらいいなと思っています。離島に限らず、これをモデルとして他地域の先生や歯科衛生士の方々が取り組んでくださって、病気だから受診するのではなく、健康な状態を保つために通うという意識が広まってくれれば嬉しいですね。

 

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